PBL2018 1Qのダイジェスト
4月10日のプログラムエントリー面接を終え,18人ほどの学生さんがPBLをスタートさせました. 1Q(4月,5月)の様子を簡単にまとめてみます.
1Qのメインイベントは何と言っても永瀬美穂先生によるアジャイル開発の授業です. ユーザーになるべく早く,大きな価値を提供する手法を学んでいきました.
PBL型の授業ということで,講義より演習が多い設計になっています. 第2回目のアジャイルの授業では,それまでに考えたアプリの構想(妄想)が,想定するユーザー層に受け入れられそうかをインタビューすることに. 教室から飛び出して,アポなし・アポありインタビューを行いました.
チーム「IQ1」は桜並木や食堂でアポなしインタビューを決行. 東工大生は,目的があればちゃんとコミュニケーションができるんです.
チーム「ヒルクライム」はロボット技術研究会の部員にインタビューしたようです. ものつくり系サークルには東工大の中でも濃い理系がいるのですが,どうやらその層がヒルクライムのターゲットのようですね.
チーム「FuG202」は知人にアポを取っていました. 想定外の鋭い意見が聞け,良いインタビューになったようです.
インタビューの後は結果を持ち寄ってリーンキャンバスを更新していきます.
こんな感じにわいわいとグループワークをやることで良く機能するチームを作り上げていきます. 「チーム」で何かをする授業はけっこう少なく,ましてチーム開発を長期間体験できる授業は学生さんにとって貴重な体験となっているようですね.
この授業の概要
ブログ1記事目ということで,簡単にこの授業の説明をしてみます.
この記事を書いているのは,授業担当兼ブログ担当の内田です. 週に2日,enPiTの担当ということで東工大で仕事をしています. 去年までこの授業の担当だった森本先生から引き継いだ形になりますね. よろしくお願いします.
この授業は通称「修士PBL」と言って,その名の通り東工大の情報系M1の学生さんが受講するPBL型の授業です. 1年を通して,ユーザー価値を探求し,チーム開発を学んでいく,演習主体の授業です. 今まで技術寄りの道を歩んで来た学生さんたちですから技術についてのフォローはほとんどしません. その代わり,ユーザー目線に立って考え,作る方法を学ぶことを重要視しています.
この授業では,毎年異なった開発テーマが与えられます. 今年のテーマは「ユーザー登録数100人を目指す」です. 去年までは,もう少しアプリの内容に影響のあるテーマ(例えば去年(2017年)は「東工大のイメージアップに繋がるアプリを開発する」というテーマ)にしていましたが, 今年はアプリの内容は全くの自由とし,あくまでもユーザーに 価値 を届けるところを重視するテーマとしてみました.
Save the date!
今後の主なイベントとその日時についてお知らせします. 一般の方も見学可能なイベントです.是非,学生さんの勇姿をご覧になってください.
日時 | イベント | 内容 |
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2018/11/16 | 最終発表会 | 最終的な成果物のデモと発表(W531レクチャーシアター) |
2018/12/21 | 成果物展覧会 | 外部向けの展覧会(西9号館メディアホール) |
11/16の発表会も外部の方に来ていただけます.内容は技術寄りになることが予想されますので,そのような発表を聴きたい方は参加をご検討ください. 12/21の展覧会は,それよりも一般の方に向けた説明になると思います.