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2014年7月2日 チームの力を引き出す
さて、今日から7月。
開発も要求定義・要件定義から、システム設計に移りつつあります。
そろそろ疲れが出てきたころかな?
今日のミニ講義は、「チームの力を引き出すコツ」です。
最初に、生産性について考えるミニゲームをしました。
マルチタスクで仕事をするのと、
一つのことに集中するのは、どちらが生産性がいいでしょうか?
あれもやらなくちゃ、これも気になる、
ここも進捗ゼロはまずいから、少しやっておこう・・・
これは実際の仕事の現場でも陥りがちな状況ですが、
実は、一つのことに集中する方が、圧倒的に生産性がいいのです。
マルチタスクにすると、タスクとタスクの合間に切り替え時間が必要です。
頭を切り替え、段取りを切り替えるのに時間がかかります。
また、人が何かに集中し没頭できるフロー状態に入るには、
約30分かかると言われています。
マルチタスクで、あれもこれもやっていると、
なかなかフロー状態に入ることができません。
そういったことから、ある程度の目処がつくまでは、
ひとつのタスクに集中する方が効率がいいのです。
さて、ミニ講義のあとは、開発の続きです。
チームによって進捗にはバラつきがありますし、
タスク管理の方法や、進め方にはチームの個性があります。
このPBLでは、やり方や答えを教えるのではなく、
"目的"を教えています。
実際の
"方法"部分は、自分たちで考えて、最適と思う方法で、
すすめてください。
試行錯誤することに、学びがあり、チーム開発を体験する意味があります。
最高のものを作りあげるのが目的ではなく、
チームとして学ぶことが一番大事です。
そして、その結果、チームに出来る最大限の成果が出ればいいのです。
もちろん、チーム発表に点数をつけたり、優勝チームを決めたりといったことはあります。
しかし、一番、大事なのは、みなさんが何を学ぶか、です。
慣れないことなので苦しいかもしれませんが、
大事なプロセスを体験しています。
自分たちは、どんな価値を生み出せるのか、とことん考える。
そして、チームでの合意形成はどのようにしていくのか、
チーム開発の課題にはどんなものがあり、どう乗り越えるのかを体感する。
すべて、自分で体験することに意味があります。
さて、ここからのシステム設計、実装では、
今までやってきた
「誰に、どんな価値を提供するのか」
「それはどんな機能があるのか」
という議論を忘れずに、すすめてくださいね。
必要があれば、要件に戻って、「価値」を再確認しながら開発していきましょう!
なお、西8号館 8階にはシステム開発に関する書籍もありますし、
IT企業の人向けの雑誌もあります。
興味がある人は気軽に来て手にとってみてくださいね。