2015年1月21日 個人発表会 2日目
さて、今日は個人発表会2日目。
PBL授業の最終日です。
本日の発表テーマはこちら。
- 明るい進捗管理のしかた
- ゴールにたどり着くための進捗管理のありかた
- チーム能力を最大化するための作業の分担方法について
- チーム開発での最適なタスクの割り振りかた
- チームコミュニケーションを良くするドキュメントのありかた
- コミュニケーションから見たチーム開発に適切なドキュメントとは
- 課題解決のプロセスを機能させるには
- 自分たちのアイディアの妥当性をどのように測るか
- 分散作業での協調作業の進めかた
- 要件の妥当性検証の実施とその結果
- チーム開発の中で、自分のモチベーションを上げるには
- リスク管理が機能するためには
- 自分たちの規模のチームに取って必要充分な開発ドキュメントについて
- 開発工程をチーム内で共有し、チーム能力を上げるには
- 開発フェーズでの適切なコミュニケーションの方法
15人、それぞれ5分間の発表と5分間の質疑応答を行いました。
展覧会では綺麗にまとまった発表でしたが、
こちらは、個人の取り組みを、それぞれのテーマ(視点)で振り返っての発表です。
まさに、舞台裏の生の声。
みんなの学びがリアルに発表されました。
説明するより、スライドを見ていただくほうが、
彼らの学びが伝わると思いますので写真を掲載します。
「明るい進捗管理」、、、明るいって何だろう?
そこからいろいろ考えてくれました。
ゴールの達成は思った以上に山あり谷あり。
タスクも人も、現実としっかり向き合うのが大切ですね。
チームの作業分担は、リアルなプロジェクトでも重要な課題です。
タスク粒度をどれぐらいにするのか、誰に割り当てるか。
プロジェクトの工程によって見直しながら考えていきます。
ドキュメントは悩ましい問題です。
何のために何を作るのか。
「見えない」ソフトウエアを「見える」ようにするためのドキュメント。
課題解決のためには、課題をどう特定していくのか。その気づきも大切です。
研究にもぜひこの視点を活用していってください。
アイデアの妥当性も難しいテーマですね。
ちゃんとニーズに適しているのか、そしてフィジビリティは。
分散作業と協調作業。時代は分散開発が中心です。
その中でいかに効率よく、協調していくのか。
妥当性検証は難しいですね。
どうやれば、「欲しいもの」が「ちゃんと作れて」いると言えるのか。
モチベーション維持をどうするか。
ご褒美作戦よりも、プレッシャー作戦の方が有効だという発表。
リスク管理は、企業でも実施するのが難しいテーマです。
目の前の課題に追われて、リスクを後回しにしてしまうから。
でも、課題化する前に気づくことで、影響を最小化できるのです。
確かに、ドキュメントは工数がかかるしモチベーションが下がる。
でも、必要性もあるのです。では、どんなドキュメントを作ればいいのでしょうか。
ぜひ他の人も考えて欲しいテーマです。
日本人の「察する」文化に言及した、チーム能力に関する発表。
「伝わるだろう」という思い込みを無くし、協力しあえる関係性をどう作るか。
7名ぐらいだと、確かに会って話すのが一番よいかもしれません。
画面の向こうにも人がいると感じられるかどうか。
ひとりひとりが、自分たちの経験を振り返って発表しました。
展覧会チームメンバーは、開発チームでの経験をうまく活用していましたね。
これが経験値が上がる、ということです。
自分が発表しなかったテーマについても、ぜひ、振り返ってみて、
経験を言語化してみてください。
そのことが、経験を再利用可能な智慧にしてくれます。
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さて、今日は授業のあとに、IPAが主催している
「未踏事業」の説明会がありました。
未踏事業とは、ITを駆使してイノベーションを創出することのできる、
独創的なアイディア・技術を有する若い個人の発掘・育成を行っている事業で、
独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が実施しています。
すでに多くの未踏卒業生が、新しいビジネスやイノベーションを起こして社会で活躍しるそうです。
詳しくは
こちらを→http://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/portal_index.html
今日は、未踏のPMを担当されている首藤先生から、具体的な内容説明と募集案内がありました。
現在、2015年度の参加募集中です。
応募できるのは25歳以下のみ。
3月18日まで受け付けているそうです。
興味がある方は、ぜひ、Webサイトを見てください。
ここから、未来のスーパークリエータが生まれるかもしれませんね。
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さて、4月から10ヶ月間のPBLは今日でお終いです。
たくさんの苦労をし、たくさんのミーティングとコーディングをし、
たくさん学んだことと思います。
みなさんの経験を、ぜひこれからの人生に活かしてくださいね。
そして、来年度は先輩として後輩のチャレンジを見に来てくださいね。
どうもお疲れさまでした!