2016年5月31日 成果物とプロセスを定義する
今日のPBLでは、要求開発の過程でつくった「ビジョン・ステートメント」を、
プロセスと成果物で定義することに取り組みました。
つまり、要件(どんなことをしたいか)を定義することに着手しました。
要件の定義には、PRePモデルという手法を用います。
これは日立製作所でもシステム設計の上流工程の標準手法になっているもので、
サービスを提供するシステム(仕組み)の外部にいるアクターに対し、
どんな最終成果物を提供するのか、に着目するものです。
「成果物」に着目し、それを実現する方法として「プロセス」を定義します。
議論の過程で、どんどん自分たちの考えが曖昧だったことが見えてきます。
それを一つ一つ紐解いて、議論しながら(=認識を合わせながら)固める。
システム設計においてとても重要な工程です。
すべてのプロセスを定義するのは難しいので、
まずは鳥瞰的に全体の流れを固め、それから一つ一つのプロセスを細分化します。
鳥瞰図がだいたいできたところで、今日の進捗を発表してもらいました。
「一人暮らしの学生の食生活」に着目したチーム。
何を提供するのか、成果物がかなり具体的になってきましたね。
これは出来上がったら、中の人も使ってみたいサービスです。
「高校のバスケ部のマネージャー」に着目したチーム。
どこまでリアルなユーザ像に迫れるのか、今後が楽しみです。
「なかなか行動に踏み切れない東工大生の背中を押す」という
とても身近なユーザに着目したチーム。
"目的"になる成果物としての行動は何なのか、その議論が難しそうですが、
潜在ユーザが多そうなので当たれば大きい反響がありそう。
そして4つめは、「ハイテクベンチャー企業」と東工大生のマッチング。
競合サービスが多い分野なので独自性をどう出していくのか、興味津々です。
4チームとも、だんだんと提供したいサービスが具体的になり、
それをどう実現するのか、うっすらと見えてきました。
さて、第1クォーターはこれで授業が終わり、
来週は試験期間で休講となります。
再来週からはじまる第2クォーターでは、
はさらに具体的なプロセス定義を行っていきます。
並行して、プロジェクトマネジメントについても学んでいきます。
※7月26日(火) は中間発表として、システム開発計画の発表を行います。
見学自由ですので、ご興味のある方は、jimuまでご連絡ください。