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2016年12月2日 ポストモーテム
さて、今日から第4クォーターです。
第4クォーターは、これまでの振り返りと展覧会がメインになります。
開発の振り返りには、様々な方法がありますが、
わたしたちのPBLでは、「ポストモーテム」という方法で行います。
これは、「成果物」に着目し、それを作ってきたプロセスを整理する方法。
企業の振り返りでも陥りがちなのが、「犯人探し」ですが、
対象を、成果物とそれを作るプロセスにすることで、
人を言い訳にすることを防げる効果があります。
さて、まずは、何を作ってきたのか?
という棚卸しから。
たくさんの模造紙や、議事録、授業ブログを眺めながら、
「こんなの作ったっけ?」
「懐かしい~!」
と、わいわいがやがや。
ついつい授業ブログを読みふけってしまい、感慨に浸るメンバーも。
エンジニアリングの観点で成果物を洗い出したら、
マネジメントの観点で、成果物を洗い出します。
「こんな計画あったね・・・」
「あー、そういえば、そういうの作ったかも」
「これを最初に見切ったからうまくいったと思うんだよね」
と、いろんなことが思い出されてきます。
中には、すっかり作ったことを忘れられていたものも。
(リスク管理一覧を忘れていたチームもありましたね・・・顕在化して・・・涙)
マネジメントの成果物と並行して、
エンジニアリングを支援していた開発環境なども洗い出します。
コミュニケーションツールや、構成管理ツールなど、
チームによって様々な工夫の成果が見えてきました。
成果物を洗い出したら、どれがどのインプットになっていたのか、
関連を繋いでいきます。
全部が繋がったら、次は、最終成果物から遡ってチェック。
このインプットがあってよかったね。
ここで、あれがあればもっとうまくいったんだけどなぁ。
といった気づきが出てきます。
この気づきがみんなの財産になります。
次にやるときには、どうすればいいか、を議論します。
この振り返りの議論が東工大のPBLの一番の山場かもしれません。
さてポストモーテムの成果は、展覧会で展示&発表します。
ぜひ、展覧会にきて、開発したアプリと、そこに至った軌跡をご覧ください。
展覧会の詳細はこちらをどうぞ→
展覧会Webサイト