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2016年7月5日 アジャイル開発とスクラム
今日は、産業技術大学院大学から永瀬先生をお招きして、
「アジャイル開発とスクラム」について学びました。
永瀬先生はアジャイル・コーチ、アジャイル・トレーナーで、
企業でもコンサルをされるなど、現場の第一線で活躍されている先生です。
まずは、「アジャイルとは?」という講義からスタート。
アジャイル開発とは、単なる開発方法論ではなく、
人々が "協働する" 力を最大限に活かして、
"価値のあるソフトウェア"を作り続けるための活動、およびその方法論である、
という紹介がありました。
続いて、ざっくり「見積もる」ことの体験。
(東工大生のシャイっぷりが発揮されました・・・)
さらに、スクラムを体験してみるエクササイズに取り組みました。
普段とは違うチーム編成なので、若干、コミュニケーション・プロトコルが違い、
戸惑うチームもあったようですが、そこはすぐに「適応」して、和気あいあい。
見積もりに近い実績を出したチームもあれば、
見積もりに届かなかったチームも。
「見積もり」と、「チャレンジ目標」の違いに気づいてもらえればなぁ。
紙飛行機のエクササイズから学んだことを振り返り、全員でシェア。
短い時間ですが多くの気付きがあったようです。
続いて、「お絵かきプログラミング」で、ウォーターフォール型の開発を
短時間でシミュレーションしました。
工程が変わるところで、何をどう伝えるのか、その難しさを体感したようです。
ただ、ウォーターフォール型開発はよくない、というのではなく、
開発したいシステムや規模によって、合う・合わない 方法があるのです。
開発メンバーが2000人、3000人いて、参加する企業が100社を越える場合、
スクラムでの開発は難しいでしょう。
しかし、環境の変化が早い今の時代においては、
要件を、"きっちり" 固めて、次の工程に "ドキュメント" で引き継ぎを行い、、、
というモデルで、顧客のニーズに応えるのが難しい場面が増えている。
そういうことを理解してくれたら、と思っています。
授業後の感想では、
「いつもより集中力を使ったのでとても疲れた」
「ワークショップだったけど、スクラムを体験できてよかった」
「アジャイルという単語しか知らなかったが、どんなものか概要が分かった」
と、とても好評でした。
永瀬先生、ありがとうございました。
学生のみなさんは、今日、学んだことを、プロジェクト計画に活かしてくださいね!
7月26日は中間発表です。
こちらは公開ですので、見学をご希望される方は遠慮無くお問い合わせください。
お問い合わせは、
IT特別教育プログラム事務局 E-Mail
jimu@itpro.titech.ac.jp まで。